エモーショナルに着想しロジカルに進化させる
Sep 5, 2021( Webサイト制作 )
デザインする時に心がけているのが、「エモーショナルに着想しロジカルに進化させる」という事である。
エモーショナル、つまり感覚は言語化できるほど整理されていない膨大な情報の固まり、これまで見てきたもの、考えてきたこと、感じてきたことの蓄積でできた混沌。人の心を動かすものを作るには、その混沌からヒュッと出てくる閃きのようなものがどうしても必要だと思う。
どんなものをどれだけインプットしておいて、それが出てきやすいコンディションを作っておけるか。展覧会を見に行ったり、映画を見たり、本を読んだりはインプット。そしてそれに対して自分に寄せて理解しておく。ハイレベルなものをインプットしておかないと閃くものの程度も低くなってしまうし、マニアックになりすぎない情報も必要。
そしてそれをさらに進化させていくにはロジカルな方法が求められる。なぜこの感覚が出てきたのか?を順序立てて考えてみて、プロジェクトが達成すべき目的に向かって論理的要素を積み重ねていく。
おもしろいひらめきは大概だいぶ斜め方向に投げられている。そこから目的の方向に論理を積み上げていくのだ。
特に化粧品、食品など、「味覚」「触覚」などの感覚へアプローチする商品のwebページデザインの時に顕著かも。そして、自分がその商品を「気持ちいい」「おいしい」と感じている事も大事。見る人の心を動かすビジュアルを作るには、デザイナーの方も心が動いてないと難しい。(私の場合)
裏技だけどそういうシズル感からは遠い業種にも使える。
だから、打ち合わせが私にとってはとても大事。顔を見て話して感じるその人の魅力をデザインに注ぎ込むのだ。