制作実績更新
May 7, 2025( Webサイト制作 )
久しぶりにWebサイトの制作実績を更新しました。ここ数年おかげさまで色々な案件に携わらせていただいていて、自分のサイトに全然手が回らず今回更新したものも一昨年〜昨年に公開したものが多いのですが、少し振り返りをしてみます。
re:tone(リトーン)

コールドプロセス石鹸の自社製造、販売を手掛ける石鹸工房コクーンさんの新ブランド「re:tone(リトーン)」のブランドサイトです。ローンチからずいぶん経ってしまって今頃ですが、お仕事抜きにしてとてもおすすめなのでご紹介します。
Webサイトを制作させてもらう時には必ず対象の商品やサービスを体験させてもらうのですが、サイト完成後も何の縛りもないのに今もずっとこちらのスキンケアを一顧客として使わせていただいてます。それまで10年以上ずっと使い続けてきた某無添加系コスメブランドから乗り換えてしまいました。
まず石鹸や化粧品の使い心地がとにかく良いのを前提として、サイト制作を通してコクーンさんの誠実な姿勢に触れて「このブランドは本当に信用できる、嘘偽りのない商品だ」と分かった事も大きいです。
化粧品という「使い続けてみないと良さが分からないもの」のパフォーマンスをどのようにWebで伝えるか、という課題に取り組んだ案件でした。自分自身がブランドのファンになった事で、目指すイメージは割とはっきり見えていたような気がします。
PHOTO STUDIO FEBRUARY GRAY

フォトグラファー・小西健三さんが大阪 天神橋筋六丁目に設立されたフォトスタジオ「フェブラリーグレー」のWebサイトです。以前制作させていただいたブライダルフォト中心の「CONICONI PHOTO WORKS」とはターゲット層が異なるため、透明感とやわらかさを重視した「CONICONI PHOTO WORKS」とは雰囲気を変えて、プロフェッショナルなイメージでデザインしました。
打ち合わせはスタジオで行わせていただきました。高い天井とやわらかい光が印象的で、スタジオ撮影は初めてという方もリラックスして、モデルさんやダンサーさんなどプロの方は程よい緊張感をたもって撮影できそうな素敵な空間です。
発達支援の場の“雰囲気”づくり

発達支援の実践家向けのオンライン教材です。このプロジェクトを通して知った「感覚統合理論」はとても興味深いものでした。「感覚統合理論」とは、日本感覚統合学会Webサイトトップページには以下のように書かれています。
感覚統合療法は、発達に課題や困り感のある子どもに対するリハビリテーション、療育実践として、主に医療現場(作業療法)で発展してきました。感覚統合療法では、子どもの学習、行動、情緒あるいは社会的発達を脳における感覚間の統合という視点で分析し、治療的介入を行います。対象は、限局性学習症や注意欠如・多動症、自閉スペクトラム症、発達性協調運動症など、学習や行動、協調運動の発達に困り感を持つ子どもたちが中心ですが、その理論と実践の原理は、一般の育児や保育、教育にも活かすことができます。また、精神疾患のある人や高齢の方のケア実践にも応用されてきています。日本感覚統合学会は学際的(医療・福祉・教育)な学術団体です。
http://si-japan.net/
教材制作にあたっては、多様な人々にとって使いやすいものになるよう、ユニバーサルデザインを心がけました。結果としてUCDAアワード2023(主催:ユニバーサル・コミュニケーション・デザイン協会)奨励賞を受賞する事ができました。
VRという、視覚・聴覚情報のみで身体性を生み出す技術を扱っている身としては、明らかに触覚刺激が欠落した活動となるVRが子供の発達にどのような影響を与えるかは無視できない問題です。
この教材の制作作業としては一段落しましたが、感覚統合理論については引き続き強い関心を持っています。
和工房 包結

2012年のWebサイト立ち上げ以来、Webやグラフィックを中心としたブランディング全般を担当させていただいている和工房 包結さん。その間スマートフォン対応メインのリニューアルやオンラインショップリニューアルなどもありましたが、ひさしぶりに全面リニューアルをさせていただきました。
個人事業主から社団法人へ、一人の水引作家から認定講師を抱える団体へとスケールアップしてきた13年間を併走させていただいているのは本当にありがたい事です。2023年にはWeb担当としてテレビ出演をご一緒させていただいた事も。

法人としての和工房 包結の形をくっきりさせた事で、水引作家としての森田さんの個性が際立ってきました。現在は森田さんのアーティストサイト制作中です。
オーガニック料理教室 ワクワクワーク 講師養成講座

2022年にWebサイトリニューアルを担当させていただいた「ワクワクワーク」さんの講師養成講座サイトをリニューアルさせていただきました。
本サイト同様、写真は高橋宗正さん。サイトリニューアルに際し、宗正さんの撮られた写真からイメージが広がって全体の雰囲気が決まりました。リニューアル後も何度も撮影していただいてますが、宗正さんの写真さえあれば間違いないという圧倒的信頼を寄せています。
ご依頼時にはアウターブランディングのためのWebサイトリニューアルでしたが、Webサイトが整ったことで、ワクワクワークのトーン&マナーがスタッフさんや生徒の皆さんにも広がってインナーブランディングも充実していくという、理想的な形になっていると思います。
おかげさまでWebサイトを見て受講を決めたという方も多いようで、ありがたい限りです。
Kashiwai カシワイ

漫画家・イラストレーターのカシワイさんのポートフォリオサイトのリニューアルをさせていただきました。
それまで使われていたWixのガザ侵攻に対する対応に疑問を抱いたのがリニューアル検討のきっかけとの事。
(特定のプラットフォームに依存しているとその会社が社会的な問題を起こしたり、姿勢ががらりと変わって支持できなくなった時に困るんですよね。)
会社ではなく個人で活動されているクリエイターさんのWebサイトを作る時は、どれぐらいサイトの更新に手を掛けられるかが人によってかなり違うので、Webサイトとしての理想形と無理なく更新していける形の両方の落とし所を探ることに時間をかけます。
カシワイさんの場合は更新頻度が高く、更新作業の習慣化も心配ないケースだったので、ポートフォリオサイトとしての理想形を目指すことができました。結果、イラストをお願いしたいデザイナーにとっても使いやすく、ご本人にとってもこれまでの作品を振り返りやすいサイトになったのではと思います。
新たに設けた「Diary」の一番最初の記事で、リニューアルについて「インターネットの海に自分の島のような場所ができてうれしい。」と書いてくださっているのですが、まさに目指していたものはそれだなぁ……と感慨深かったです。
ざっと振り返りました。それぞれ思い入れも語りたい事もたくさんある案件ですが、きりがないのでこれくらいにしておきます。
昨年サイトのトップページにステートメントとして掲げた「Webサイト作りを通じてあなたの世界を深掘りし、ブランドとして輝かせ、これから先ずっと使っていけるオンライン上の“ホーム”を築くお手伝いをします。」
拙いコピーですが、これが私のWebサイト作りに対する姿勢かな、と思っています。