「もの」とアセット

Jan 6, 2023( Art

2023年は兵庫県立美術館の李禹煥展でスタート。

個展でこれだけまとまった数を見るのは初めてだけど、やっぱり絶対個展の方がいいな!

去年からVR作品を作ってる目で見ると、Unityで作ったみたいだ…と思う。
石も木材もアセットで、ひび割れも物理演算みたい。
次の瞬間、実際の質量を思って奇妙な感覚になる。

Unityを使い始めてから、アセットっておもしろい概念だなーと思った。
「素材」というには存在感ありすぎだし、「もの」感がある。

アセット(Asset)
一般的には資産、資源、財産のこと。ゲーム制作においては、ゲームの素材となる様々なデータのことを示す。主に3Dデータやテクスチャ(画像データ)・マテリアル・オーディオ素材や、それらをまとめたデータ群を示すことが多い。また、プラグインをはじめとしたプログラム処理もアセットと呼ばれることもある。

ゲームメーカーズ 用語集

アセットといえば、ICCでやっていた「多層世界とリアリティのよりどころ」(2022年12月17日―2023年3月5日)で見た佐藤瞭太郎さんの作品はとてもおもしろかった。

《Interchange》 – 佐藤瞭太郎 (2022)

「Interchange」の世界に入ってみたい。

拙作「Given: Marcel Duchamp」では便器のアセットを使っている。
でもデュシャンが手作りしたものに関しては自分でモデリングしている。

「もの」の扱いについて思考するという点で、今アセットを使って作品を作る事と当時の「もの派」には共通するものがあるような気がする。